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「フォトンランサー・ジェノサイドシフト!解き放て!」 刹那、金色の光の雨が降り注ぐ。そして降り注いだ光は、シアゴーストのほとんどを射抜いた。 シアゴーストの残りは3体。だが、それよりも驚いたのは、はやてが立ち直ったことである。 「はやて!もう大丈夫なのか?」 「うん。心配かけてごめんな。でも、もう大丈夫や」 はやてはそう言うと、シグナムの方を向く。 「シグナム、ありがとな。おかげで目が覚めたわ」 「…何のことかは存じませんが、お役に立てたのなら幸いです」 「ラケーテンハンマー!」『Explosion.』 「紫電一閃!」『Explosion.』 『FINALVENT』「はぁっ!」 遠心力を利用した打撃魔法『ラケーテンハンマー』が、 炎を纏った斬撃『紫電一閃』が、 空中での回転体当たり『シザースアタック』が、3体のシアゴーストを砕いた。 「神崎士郎が言っていた邪魔者…どうやら彼女達のようですね」 帰宅後、誰もいない自室で須藤が呟く。彼の言う邪魔者とは、時空管理局の面々だ。 というのも、時空管理局の面々は神崎から「戦いを邪魔する者」と称され、ライダー達にも先日「早く倒しておいた方がいい」という通告が来たのだ。 「まさかあのような子供だったとは…まあいいでしょう。 前のように邪魔をされては困りますからね、早めに潰しておくとしましょうか」 須藤が敵に回ることが確定した。ちなみに、前というのは浅倉の立て篭もりの一件である。 第十六話『白き翼・ファム』 「名前、水岡和夫、佐伯琢磨…職業パイロット、弁護士、医者…」 「とにかく色々だよ、その他色々!」 資料を読む真司の思考を大久保が止める。 「何スかこれ?」 「その男の今まで見つかった偽名と偽の職業」 令子の説明を聞き、真司がある結論に至った。 「ってことは…!」 「だから詐欺師なんだよ詐欺師!それも名うての結婚詐欺師だ!」 そう、その男(とりあえず、今の偽名『水岡和夫』で呼ぶとしよう)の正体は詐欺師だ。 「名うての」とついた所から察するに、今までかなりの回数、詐欺を繰り返したのだろう。 「あ、なるほど。この男の罪暴くってのが今回の仕事ですか」 「…ピンポン!お前、そうなりゃこりゃ立派な社会正義だよ。 しかもお前その男許せるか?あっちこっちの女にモテまくりやがって!」 真司にしては珍しく察しがいい。そしてそれに私怨交じりで返す大久保。 「許せませんねえ!」 そして真司もそれに同調した。 今現在、この二人の思考は見事にシンクロしている。 分かりやすく言えば「目の前(の写真)にいるこの野郎だけは絶対に許せねぇ!」といった感じだ。 「妬み、僻み…嫉みですか?」 呆れ顔で言う島田に、同じく呆れ顔で令子がうなずく。 それはともかくとして、令子が写真を取り出した。今現在水岡が狙っている女性の写真だ。 「そしてこれが今、その男が狙っているターゲットよ。霧島美穂。中々のお嬢様らしいわ」 「はー…綺麗な人ですね…」 「そんな…彼が詐欺師だなんて…」 「信じられないかもしれませんが、全て事実です」 現在、真司と令子が美穂に協力を依頼しているところだ。 さすがに恋人だと思っていた相手が詐欺師だと言われるのは精神的にこたえるようだ。 だが、無理にでも信じさせなければならない。そうせねば泣きを見るのは美穂なのだから。 「何か証拠でもあるんですか?彼が詐欺師だという証拠が…」 そう言われ、真司が先ほどまで見ていた資料を取り出し、美穂に見せる。 「あの水岡って奴が今まで使ってきた偽の身分のリストです。これだけあれば詐欺師と決め付けるには十分だと思いますけどね」 美穂がリストを手に取り、目を通す。 そこには水岡が今まで使ってきた偽の身分がズラリ。何かの名簿に見えてもおかしくないほどの数だ。 さらに、裏にも何かが書かれているのを見つけ、それにも目を通す。今度は被害女性の名前がズラリ。 さすがに信じたらしく、資料を真司に返す。 「…分かりました。協力します」 そう言って、令子から差し出されていた小型集音マイクを受け取った。 「では、今後の予定は追って連絡します」 そう言い、二人揃って退室していった。 帰る途中、真司の頭に引っかかることがあったが、今はどうでもいいと考えて仕事に戻った。 (あの人の声、どっかで聞いたことがあるんだよな…) そして作戦実行の当日、霧島邸にて。 「いや、これは立派なお宅だ。美穂さんが住むのに相応しい」 「私には広すぎます。ぬくもりが感じられないから…」 そう言って、美穂と水岡がソファーに座る。 「なら、僕達が結婚したら…うんと狭い家で暮らしましょう。そうすれば、いつも一緒に寄り添っていられる」 ちなみに集音マイクで音を拾っているため、外で待機している真司と令子にも会話の内容は筒抜けだ。 「…っかー!キザな奴!」 歯の浮くようなセリフで、真司が多少参っているようだ。 「結婚してくれますね?」 「私なんかのためにこんな…」 水岡が指輪のケースを取り出し、美穂に差し出す。美穂もそれを笑顔で受け取った。 「いいんですよ。婚約指輪くらい、多少無理したって…」 それを聞き、怪訝そうな顔をする。 「無理、なさった…?」 「会社の方がうまくいってなくて、資金繰りに困っていて… いえ、すいません。つまらない話をしてしまった…何、大したことありませんよ」 それを言った瞬間、思い切り扉が開く音と、真司の「そこまでだ!」という声が響いた。 「やっぱり最後は金か!毎度同じ手を使いやがって、ネタは挙がってんだよこのイカサマ野郎!」 「な、何だ君達は!」 水岡がそう言うと、待ってましたとばかりに真司が財布から名刺を取り出す。 そして財布を放り投げ、名刺を掲げて名乗った。 「正義の味方、城戸真司!OREジャーナルの記者だ!」 そう名乗っている間に、令子が美穂を逃がす。そして令子が啖呵を切った。 「残念だったわね。ま、女を食い物にするような人生がそう長続きするはずが無いわ。諦めなさい!」 そんなやり取りの最中、美穂の両親と思われる老夫婦がその部屋に入ってきた。 いるはずの無い人間がいる事に驚き、老婦が問い詰める。 「何なんですかあなた達は!」 「美穂さんのご両親ですね?」 「…美穂?何を言ってるんだ?うちに娘はおらんがな」 …はい? 「え?で、でも…」 うろたえながらも家族の写真を手に取る令子。だが、先ほどとは違う写真に差し替えられていた。 どう違うかというと…中央に写っている美穂が、あかんべえをしている。 「あ!?」「何これ?」「これは…!」 ついでに言うと、その写真の近くに放り投げられた真司の財布も無い。 「よっしゃー!指輪ゲットー!」 駅のホームで、美穂が大喜びしている…そう、実はこの女こそが結婚詐欺師だったのだ。 先日の真司達とのやりとりも、全て演技で応えていた。「女は役者」という言葉を体現したような女である。 「それから…何だこりゃ?小銭だけかよ…」 先ほど写真すり替えのついでに盗った真司の財布を開き、中身を確認する。 …が、中身は小銭くらいしか入っていない。それを見た美穂も落胆しているようだ。 「あいつどこに…あ!」 先ほどのやり取りの後、3人で手分けして美穂を探している。 特に真司は財布を盗られているから必死だ…と、見つけたようだ。 だが時既に遅し。美穂は真司の金で缶コーヒーを買った後だ。 「そ、それ!俺の財布!」 「え、あ…これ飲む?奢るけど」 「ああ、ありがと…ってお前ふざけんな!」 「買うものはこれで全部かな…って、あれ?真司?」 買い物帰りのフェイトが偶然通りかかった。 何故駅前まで来ているのかは…探し物が売ってなくて駅前まで探しに来たからである。 で、道路を挟んで反対側に真司の姿を見つけ、現在近寄ろうとしているところだ。 …だが、見慣れない女が真司と話しているのを見て、一度中断した。 「あの人誰だろ…彼女かな?」 「いいから離せって!ほら!」 「いいの?離して」 「いいよ!」 今現在、真司の財布の取り合い…というか、引っ張り合いの真っ最中だ。 フェイトよ、この状況のどこをどう見れば恋人に見えるというのだ。 「はい」 離した。それと同時に真司が転ぶ。 綱引きと同じ要領だ。思い切り引っ張り合っているときに片方が手を離すと、もう片方がバランスを崩すアレである。 そして転んだ拍子に財布の中身を路上にぶち撒けた。 「何やってんだよ、もう!」 慌ててぶち撒けた小銭を拾う真司。だが見える範囲にある小銭を全て拾ってもまだ足りない。 そんな時、目の前に差し出される手。その手には小銭が乗っていた。 「はい。拾っておいたよ」 「あ、ありがと…って、フェイトちゃん?何でここに…」 そのやり取りの間に、美穂が先ほどのコーヒーを口に含む。 「真司こそ。その人とデート?熱いね」 そして思い切り吹き出した。コーヒーで虹が出来たように見えたが、気のせいだと思いたい。 「いや違うって。実はかくかくしかじかで…」 毎回思うが、何故これで通じるのだろうか? …ともかく、フェイトも納得したらしく、冷やかすのも止めたようだ。 「だから言ったでしょ?騙される方が悪いんだって」 「いや人のせいにするなよ」 「あ、でも騙されるのはあたしの美貌が悪い?ってことはあたしを美しくお造りになった神様が悪い?」 「神様のせいにしないでよ…」 現在、美穂の弁解に真司とフェイトが揃って突っ込みを入れている状況だ。 騙される奴が悪いという詐欺師の論法には負けないでほしいと思う。 「おい、指輪を返してもらおうか」 声に気付き、揃って振り向く。声の主は水岡だ。 真司が身振りで指輪を返すようせかす。それに対し美穂は返す気が無いようだ。 「真司、あの人が?」 「そう。さっき話した結婚詐欺師だよ。ほら、指輪返せって」 「やだよ。何でもらい物返さなきゃなんないの?」 そんなやり取りの間にも、水岡が近づいてくる。 だが、水岡への注意は次の瞬間それた。例の金属音である。 水岡以外の3人が気付き、「どこから来る?」といった感じで辺りを見回した。 …と、次の瞬間。金属柱から触手が伸び、水岡が引き込まれた。 「あの触手、もしかして…!」 伸びてきた触手は、フェイトには見覚えのあるものだった。 だが、それはとりあえず置いておき、その金属柱の前へと移動する3人。 そして、変身しようとしたとき、真司が信じられないものを見た。 「変身!」 それは、美穂がライダーへと変身した姿だ。しかもかつて戦ったファムにだ。 (そうか…どっかで聞いたことがあると思ったら、あの立て篭もりの時か) そう思いながら、真司もカードデッキを金属柱へと向け、変身した。 「あんた…あの時のライダーだったのか」 立て篭もり事件の時、その戦いに参加していなかったフェイトは話についていけてない。 「それより、早く行った方が…」 「っと、そうだった!」 すぐに話を切り上げ、ミラーワールドへと踏み込んだ。 「そんな、あのモンスターは前に手塚さんが倒したはず…!」 彼らの前にいるモンスター、それはかつて手塚が討ったモンスターで、管理局がライダーとの戦いに介入するきっかけにもなったモンスターでもある。 そのモンスターの名は…バクラーケン。かつてなのはやフェイトを圧倒したモンスターである。 フェイトにとっては因縁のモンスターといったところか。 「同じ種類のモンスターが複数いるって事くらい、別に珍しくも無いよ。 ギガゼールやシアゴーストみたいに群れで動くのもいるくらいだしね」 そう言うと、ファムがバイザーを振るい、バクラーケンへと向かっていった。 それを見たフェイトも、バルディッシュをハーケンフォームにして突っ込む。 「よし、じゃあ俺も…うわ!?」 ドラグセイバーを手に、龍騎もバクラーケンへと向かおうとする…が、後ろからの一撃で中断せざるを得なくなった。 「くっ、もう一体いたのかよ!」 真司に一撃を喰らわせたモンスター、それはバクラーケンの亜種で、武器の扱いを得意とするモンスター『ウィスクラーケン』だ。 声と衝撃音に気付き、真司の方を見るフェイト。そこでウィスクラーケンの存在に気付いた。 「真司!?待ってて、今そっちに…」 「いや、こいつは俺が何とかする。フェイトちゃんはそっちを頼むよ」 あの時と比べると、フェイトは確実に強くなっている。 通らなかった攻撃も通っている。効いている。攻撃も防御魔法『ディフェンサープラス』で防げる。 と、またハーケンフォームの一撃が通った。さらにファムのウイングスラッシャーが傷口に当たり、通常より大きなダメージを与えている。 「私、強くなってる…?」 『ええ、強くなってますよ。前よりずっと』 フェイトの独り言にバルディッシュが答える。どうやら聞こえていたらしい。 「しゃべってる場合?このまま一気に決めるよ!」 そう言ってカードを取り出すが、煙幕で姿を隠される。 「煙幕なんかで止まるわけないだろ!」 『ADVENT』 地面のアスファルトが砕け飛ぶ。そこから現れたのはファムの契約モンスター『閃光の翼ブランウイング』だ。 砕けた地面から水が噴き出しているのを見ると、どうやら地下水脈があったのだろう。 それはともかく、ブランウイングが羽ばたき、その風で煙幕を吹き飛ばした。だが、バクラーケンは往生際が悪く、再び煙幕を張ろうとする。 「いくよ、バルディッシュ。ブリッツラッシュ」 『Yes,sir. Blitz Rush.』 だが、そうは問屋がおろさない。高速移動魔法『ブリッツラッシュ』で距離を詰め、零距離で左手を突きつけた。 「この距離なら、煙幕を張られても外さない…!撃ち抜け、轟雷!プラズマスマッシャー!」 『Plasma Smasher.』 魔法陣が複数形成される。さらに魔力が溜まってゆく。 そして、雷の砲撃魔法『プラズマスマッシャー』がバクラーケンに風穴を開け、そのまま爆散させた。 一方こちらはというと… 「うわっ、とっ、やっぱ手伝ってもらったほうがよかったかな…?」 ウィスクラーケンの槍をかわし、受け止め、払い、そして隙を衝いて反撃という状況が続いていた。 痺れを切らし、ドラグセイバーで斬りかかる龍騎。だが、ウィスクラーケンはそれをかわし、龍騎に槍を振り下ろしてくる。 龍騎はその槍を受け止め、空いた脇腹に蹴りを見舞った。 「よし…!」 『STRIKEVENT』 ドラグゼイバーを左手に持ち替え、ストライクベントを装填。ドラグクローを呼び出した。 そして剣と拳による連続攻撃を決め、バクラーケンを弱らせる。完全に龍騎のペースだ。 さらにドラグセイバーを投げつけたが、槍で払われてしまう。 だが、その時にわずかな隙が出来た。それで十分トドメを刺せる。 「ハァァァァ…りゃぁぁぁぁぁ!!」 払ったときの隙の間にドラグクローを構えていた。それに呼応しドラグレッダーが現れる。 そして、右ストレートの要領で昇竜突破を放った。 ウィスクラーケンはそれを槍で受け止めようとしたが、槍で炎を受け止められるはずも無く、そのまま焼き尽くされた。 「フェイトちゃん、そっちは終わ…って、聞くまでも無いか」 確かに聞くまでも無い。ちょうどバクラーケンを倒したところだ。 …と、ファムがフェイトに向き直る。 「へぇ、それが魔法?ってことは神崎士郎が言ってた邪魔者ってのは…」 「邪魔者って…どういう事?」 「言葉通りの意味だよ。あんたら魔法使いはライダーの戦いを邪魔するんだって聞いてるんだ」 初耳だ。一体いつの間に神崎に存在を知られたのだろうか? 「何だよそれ…俺はそんなの聞いてないぞ!」 「あんた、その子と親しいみたいだし、邪魔者に加担してるって思われてるんじゃないの?」 なるほど、道理で龍騎の所にはその情報が届かなかったわけだ。 だとしたら、蓮や手塚の所にもその情報は来ていないのだろう。 「今ここで倒してもいいけど…今回は警告だけにしておくよ」 そう言うと、フェイトの喉下にバイザーをつき付け、言った。 「ライダーの戦い、邪魔はしないほうがいいよ」 ファムは言いたい事を言うとバイザーを収め、ミラーワールドを出て行った。 戻る 目次へ 次へ
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Break Card 極星帝国 4F/3C ウォリアー/スキャナー 5/5/4 バインド2/フッケバイン このカードがセットされた場合、≪あなたのデッキ≫から“ディバイダー944”のネームを持つパーマネントカード1枚を、コストを支払ってこのキャラクターにセット可能。 ≪このキャラクター≫は精神ダメージを受けない。 このキャラクターにパーマネントカードがセットされている場合、≪このキャラクター≫の攻撃力に+4する。 No.EX0418 Rarity R Illustrator 緋賀ゆかり Expansion エキストラエクスパンション 魔法戦記リリカルなのはForce カード考察
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逃げる事のできない 自分だけの戦い 自分が、ほしかった 本当の強さ 勝利をつかむのは、いつだって本当の勇気 集長の一言 今回は、本当にきつい戦いです スバルは、姉妹対決 なのは、ヴィヴィオは、聖王の器になり ママじゃないと否定するヴィヴィオと戦う事に 起死回生の手はあるのか? どうする?なのは・スバル 映像は、こちら(消失の場合は、連絡の事 魔法少女リリカルなのはStrikerS ep 23 part 1 魔法少女リリカルなのはStrikerSサブタイトルへ戻る
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作られた命 救われた命 そして、願い事は、 それぞれに 胸に秘めている それは、小さな願い事 集長の一言 ヴィヴィオとナンバーズ そして、騎士カリムの予言 それを聞いたなのはたちは? 映像は、こちら(消失の場合は、連絡の事 魔法少女リリカルなのはStrikerS ep 13 part 1 魔法少女リリカルなのはStrikerSサブタイトルへ戻る
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続く戦い。 傷ついていく隊員たち 立ち向かう痛みと立ち向かえない痛み 消せない過去と、それぞれの痛み 集長の一言 今回は、きつい戦いです スバルは、姉妹対決 そして、ゼストとシグナム そして、なのは、ヴィヴィオを救えるのか? 頑張れ!スバル・なのは 映像は、こちら(消失の場合は、連絡の事 魔法少女リリカルなのはStrikerS ep 22 part 1 魔法少女リリカルなのはStrikerSサブタイトルへ戻る
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参戦時期 一応参考程度。 {}の中はSSの内容から推測した物です。 【魔法少女リリカルなのはシリーズ(原作シリーズ)】 名前 参戦時期 高町なのは(A s)@魔法少女リリカルなのはA s フェイト・T・ハラオウン(A s)@魔法少女リリカルなのはA s A Sサウンドステージ03以降 シグナム@魔法少女リリカルなのはA s {A s本編5話での戦闘以降} ヴィータ@魔法少女リリカルなのはA s なのは達のデバイスが強化された辺り{A s本編5話での戦闘後} 高町なのは(StS)@魔法少女リリカルなのはStrikerS {JS事件終結後~機動六課解散までのどこか} シャマル@魔法少女リリカルなのはStrikerS {JS事件終結以降?} ザフィーラ@魔法少女リリカルなのはStrikerS StrikerS本編終了後 スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS {StrikerS本編終了後?} キャロ・ル・ルシエ@魔法少女リリカルなのはStrikerS ルーテシア・アルピーノ@魔法少女リリカルなのはStrikerS ゆりかご決戦前{StrikerS本編20話辺り} ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはStrikerS {StrikerS本編25話での全力全開SLBを受けた直後} クアットロ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 地上本局襲撃以前{StrikerS本編16話以前} チンク@魔法少女リリカルなのはStrikerS スバルのISを喰らって、生体ポッドで修理中の時{StrikerS本編16話辺り} ディエチ@魔法少女リリカルなのはStrikerS JS事件終結直後(未だ更生プログラムの話は持ちかけられていません) 【ゲッターロボ昴氏の作品】 名前 参戦時期 ゼスト・グランガイツ@魔法少女リリカルなのは 闇の王女 武蔵坊弁慶@ゲッターロボ昴 第五話終了後 【リリカル龍騎氏の作品】 名前 参戦時期 八神はやて(A s)@仮面ライダーリリカル龍騎 浅倉威@仮面ライダーリリカル龍騎 神崎優衣@仮面ライダーリリカル龍騎 アーカード@NANOSING アレクサンド・アンデルセン@NANOSING 第九話以降 インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング@NANOSING シェルビー・M・ペンウッド@NANOSING 第四話以降 【GX氏の作品】 名前 参戦時期 ティアナ・ランスター@リリカル遊戯王GX 遊城十代@リリカル遊戯王GX 早乙女レイ@リリカル遊戯王GX 第十話 万丈目準@リリカル遊戯王GX 天上院明日香@リリカル遊戯王GX 【なのは×終わクロ氏の作品】 名前 参戦時期 八神はやて(StS)@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS 第一話(なのは、フェイトと口喧嘩した後) 新庄・運切@なのは×終わクロ 第7章(佐山と別れた後) ブレンヒルト・シルト@なのは×終わクロ エネル@小話メドレー {ミッドチルダに降り立ち、白服の女(大なのは)と対峙した直後(小話メドレー2:小話メドレーその12)} 【反目のスバル氏の作品】 名前 参戦時期 ギンガ・ナカジマ@魔法妖怪リリカル殺生丸 {第八話(戦闘機人に敗北直後)} 殺生丸@魔法妖怪リリカル殺生丸 ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス 反目のスバル {STAGE10(神根島の遺跡に入った直後)} C.C.@コードギアス 反目のスバル カレン・シュタットフェルト@コードギアス 反目のスバル STAGE10(いなくなったゼロを追いかけて行った辺り) シャーリー・フェネット@コードギアス 反目のスバル {父の死を知った直後(本編STAGE4~STAGE5の間)} セフィロス@リリカルなのはStrikerS片翼の天使 {最終話(消滅後)} アンジール・ヒューレー@リリカルなのはStrikerS片翼の天使 第七話終了~第八話 【仮面ライダーリリカル電王sts氏の作品】 名前 参戦時期 エリオ・モンディアル@デジモン・ザ・リリカルS&F アグモン@デジモン・ザ・リリカルS&F 第二話(フリードと共にキャロを洞窟へと運んでいる最中) ギルモン@デジモン・ザ・リリカルS&F 【リリカルTRIGUN氏の作品】 名前 参戦時期 クロノ・ハラオウン@リリカルTRIGUNA s 第七話終了後 ヴァッシュ・ザ・スタンピード@リリカルTRIGUNA s 第八話終了後 ミリオンズ・ナイブズ@リリカルTRIGUNA s 【メビウス×なのは氏の作品】 名前 参戦時期 ユーノ・スクライア@L change the world after story L@L change the world after story 第三話終了後{給湯室を出た直後} ヒビノ・ミライ@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは 【マスカレード氏の作品】 名前 参戦時期 フェイト・T・ハラオウン(StS)@仮面ライダーカブト {第三話(「この先海鳴市」と表記された看板を見つけた辺り)} 矢車想@仮面ライダーカブト 天道総司@魔法少女リリカルなのは マスカレード ACT.10(クロックアップでフェイト達の前から立ち去った直後) 相川始@魔法少女リリカルなのは マスカレード ACT.5以前 キング@魔法少女リリカルなのは マスカレード Extra ACT.6以降 金居@魔法少女リリカルなのは マスカレード Extra ACT.6以降 泉こなた@なの☆すた {第一話以降} 柊かがみ@なの☆すた 第一話 柊つかさ@なの☆すた 【ARMSクロス氏の作品】 名前 参戦時期 アレックス@ARMSクロス『シルバー』 {第六話Aパート(キース・グリーンに会うために医務室に入る直前)} キース・レッド@ARMSクロス『シルバー』 第六話Aパート終了後
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【LYRICAL PSYCHIC FORCE StrikerS】 ♯EPISODE:1-1 □■□■□ ━━赤い、朱い、緋い、赭い。 あの時、あたし━━スバル・ナカジマはまだ小さく幼くて、 自分が何に巻き込まれたのかも良く解らずに焔が周りを破壊的に彩る中を、 一緒に来た筈のはぐれてしまったお姉ちゃんやこれから逢いに行く筈だった お父さんに助けて貰いたいと一婁の望みに縋って二人の姿を探しながら、 只泣きじゃくって彷徨い歩いていた。 翼の生えた大きな女性のモニュメントが中央に飾られたガレリアに差し掛かった時だったろう、 横手から突然生じた爆発に煽られてあたしはその余波に吹き飛ばされて、悲鳴を挙げながら 抗う術も無く床に転がされた。 「……いたいよぅ…あついよぅ…ひっく…こんなのいやだよぅ… ひっく…かえりたいよぅ……」 その時のあたしは、只々今自分が置かれていた状況を否定して、そうすれば自分は助かると 言わんばかりにその言葉に縋ろうとしていた。それが例え只の逃避に過ぎなかったとしても。 「━━すけて…ひっく…だれか、たすけてぇ」 そうしてあたしが泣いて絶望して諦め掛かった時に、あたしは正面の焔の向こうに 人影を見掛けた様な気がして、両膝を着いて蹲りつつも自身の右手の甲で涙と一緒に 目を擦りながら改めて正面に視線を遣ると、確かにそこには焔の向こうに 一人の男の人が佇んでいた。 派手な柄のスーツを羽織り、馬の尻尾の様に襟足で括った癖の無い長い黒髪を 炎熱に煽られた熱風に棚引かせたその長身の男の人は、向こうもあたしに気付いているらしく 丸いレンズの眼鏡越しに覗く眼差しは真っ直ぐにあたしを見据えていた━━様な気がした。 その男の人の口許に僅かに浮かんでいた笑みに何か怖くて厭なものを直感で感じて、 あたしは最初は声を掛ける事に少し尻込みしてしまったけど、漸く救いの手を見付けたと思ったあたしは 最後の気力を振り絞って必死の叫びを放つ。 「……おじさん、おねがい━━あたしをたすけてぇっ!!」 そのあたしの叫びと同時に、それまでの火災や爆発の余波で根元が脆くなったと思われる 翼を生やした女性のモニュメントが倒壊して、あたしに向かって倒れ掛かって来た。 倒壊の音と投げ掛けられる影に気付いて振り向いたあたしの視界は、 迫るモニュメントで埋め尽された。 (たすからないっ!?) 瞬間的にそう悟って両目を瞑って顔をモニュメントから背けて 再び蹲ったあたしの耳に、男の人の方から落ち着いた感じの声が響いた。 「━━時(とき)よっ!」 ……そして気が付くと、あたしはモニュメントに潰される事も無く無事だった。 ゆっくりと見上げると、倒壊したモニュメントは桜色の魔力の 幾つもの輪に絡め取られて倒れ掛かる途中で静止していた。 「━━……良かったぁ、間に合ったぁ。助けに来たよ」 空中で静止したモニュメントの更に斜め直ぐ上からあたしに向けて息を切らせながらも そう声を掛けてくれる、明茶色の髪を頭の左右で白い大きなリボンで括ってツインテールにして 白地に蒼と金のラインをあしらったバリアジャケットにその身を包んで左手にはまるで錫杖の様な デバイスを携えたその女の人の魔導師は、あたしの傍に降り立つとこちらを安心させようと 優しく微笑み掛けながら声を掛けて来る。 「良く頑張ったね、偉いよ。わたしが駆け付けた時にモニュメントが 空中で少しの間だけ止まってたけど、あれは貴方が?」 それを聞いて、あたしは頭にはてなマークを浮かべてぽかんとした顔で相手の魔導師の女の人を見上げていた。 ━━あたしにそんな力は無いし、そんな事を願う隙も無かった。 そんな時、あの焔の向こうに佇んでいた男の人が脳裏を横切る。 (あのひとがなにかしてくれたんだ! そうだ、このおねえさんに あのおじさんのこともはなして、いっしょにたすけてもらわなきゃ!) そう考えたあたしは男の人が居た辺りに顔を向けたけど、 そこにはもう誰の人影も見当たらなかった。 魔導師の女の人はあたしの仕草に多少怪訝そうに小首を傾げたけど、 あたしが見た先に自分も視線を向けて誰も居ない事を確認すると、 気を取り直して次の行動に移ろうとする。 「もう大丈夫だからね、安全な場所まで一直線だから」 そう言うと魔導師の女の人はデバイスの先端を一度天井に向け、 掲げられたデバイスの宝玉が自ら輝き光を明滅させながら電子音声の台詞を放つ。 『Upward clearance confirmation.(上方の安全を確認)』 そのデバイスからの声を受けた魔導師の女の人は、 デバイスを一振り下ろすと自身の足下に二重円の内に八芒星を重ねた ミッドチルダ式の魔法陣を桜色の魔力光で描き展開する。 『A firing lock is cancelled.(ファイアリングロック、解除します)』 「一撃で地上まで抜くよっ!」 『All right.Lord cartrige.(了解。カートリッジ装填)』 魔導師の女の人の呼び掛けにそう応えたデバイスの杖頭の付け根辺りのパーツが 二回スライドしてその度毎に開く穴から空になったカートリッジが排筴されて、 次いでデバイスの杖頭の付け根辺りから三方に桜色の魔力光の羽根が展開される。 その時の魔力光の羽根の欠片がに舞い散る様は、今もあたしの瞼に焼き付いている。 そして、デバイスから『Buster set.』と云う声に応えて、魔導師の女の人は 再びデバイスを両手で掲げてその先端を天井に向けて腰溜めに構え━━ 「ディバイィーン…バスター!」 デバイスの先端を取り巻く三段の桜色の魔力円帯の内に生じた 同じく桜色の丸い魔力塊が瞬時に膨れて、そこから膨大な太さと威力を持った 砲撃魔法が放たれていとも簡単に何階層もの空港の天井を撃ち貫く。 ……それらの光景に茫然としていたあたしが次に気が付いた時には、 あたしはその白い魔導師のお姉さんに抱き抱えられて一緒に夜空を飛んでいた。 魔導師のお姉さんは念話で誰かと連絡していてその時はあたしからは話し掛けられなかった けれど、焔の中から助けだして貰って連れだして貰ったあたしの視界に映った 満天に星が散りばめられた広い夜空と、焔の熱で熱っていたあたしの頬を優しく撫でてくれる 冷たい風と、温かく抱き締めてくれるその女性(ひと)の手の温もりは、 今でもあたしは鮮明に覚えている。 そしてわたしは後に知る。 あの火災は空港全体に及ぶ程の大規模だったもので、 あたしを助けてくれたあの女性(ひと)は “高町なのは”と言う名前の時空管理局魔導師だと云う事を。 ━━助けてくれたあの女性(ひと)は、強くて、優しくて、格好良くて。 泣いてばかりで、何も出来ない自分が、情けなくて……。 あたしはあの時、生まれて初めて、心から思ったんだ。 『泣いてるだけなのも、何も出来ないのも、もう嫌だ、って ━━強くなるんだ』って……。 ……けど、何でだろう? 今の今まで、あの焔の向こうに佇んでいた男の人の事を あたしが忘れていたのは……。 □■□■□ 「━━スバル、あんまり暴れてると、試験中にそのおんぼろローラーが逝っちゃうわよ」 何処ぞの廃墟らしいビルの屋上で虚空に向かってパンチやキックを放ってウォームアップしていた “スバル”と呼び掛けられた少女は、馳ていた思い出をその呼び掛けを切っ掛けに精神集中と共に解き、 ウォームアップも切り上げて自分を呼び掛けて来た主に向き直る。 羽織った白地のパフスリーブ半袖ハーフジャケットの下は ハイネックの黒地に水色ラインのチューブトップにジーンズのホットパンツと 肘膝のサポーターだけのスバルの立派な胸や露になっているお腹とおへそや太股は 中々輝かしい健康美を醸し出しているが、その両脚に履くローラーブレードと 右腕を手先から肘手前まですっぽりと被う黒鉄色に鈍く輝く大きなギアを組み込んだ 手甲型デバイス“リボルバーナックル”、そしてトレードマークの如く額に巻いていて 明るい黒髪ショートヘアの後ろ頭でリボンの様に括っている風に棚引く白い長鉢巻きが、 スバルの健康美よりも先に周囲の視線を集める物々しさを醸し出している。 「うぇ~ん、ティア~嫌な事言わないで~。ちゃんと油も差して来た~」 僅かに機嫌を損ねた様に応えつつ軽く伸脚屈伸を始めたるスバルに対し、 ティアと呼ばれたスバルの傍らの少女は手にしている拳銃型デバイス “アンカーガン”の中折れさせ露にした薬室にカートリッジを込めたり、 自身の左腕に小さな空間ディスプレイを浮かべて腕時計の様に時間の確認をしたりして スバルに応える素振りは欠片も見せなかった。 こちらもスバルの様なストレートスリーブ半袖ハーフジャケットを羽織っているが、 その下は黒地に緋のツートンカラーのインナーシャツと一体型のミニスカートに 身を包み、白いハイニーソックスと黒いブーツを履いて両手は薄手の黒い手袋を嵌めていて、 スバルと比べるとおとなしめな格好に見えるが、頭の左右でツインテールに括った 明るいオレンジ色の髪と少々強気を帯びた絶妙なバランスのツリ目が一際周囲の目を惹きそうな 感じを醸し出している。 とまぁ、そんな感じに二人の間に遣り取りが交されたが、そこは陸士訓練校の頃から 長年コンビを組んで来た二人で在る。スバルの方は一向に気にせず伸脚屈伸を続ける。 と、突然にスバルとティアナの斜め前の頭上に1DKのアパート部屋並みの大きさの 空間ディスプレイが展開され、そこに癖無く流れる白銀のロングヘアも艶やかな つぶらな瞳の可愛らしい陸士制服姿の少女がバストアップで大きく映し出される。 スバルとティアナが揃って見上げると、画面の少女は明るく挨拶して スバルとティアナの点呼を取った後に二人の時空管理局内での所属階級と 二人がこの場に居る理由を確認口調で問い、二人が元気良く間違い無い事を返すと 画面の少女も自身の姓名階級と自身の役目を二人に向けて述べ、 スバルとティアナは敬礼を以て返事を返す。 「━━本日のおふたりの陸戦魔導師Bランク昇格試験の試験官を務ますのは、 わたくし、リィンフォース・ツヴァイ空曹長です! 宜しくですよー♪」 「「宜しく御願いします!」」 □■□■□ 「━━おぉ、早速始まっとんなぁ。リィンもちゃんと試験官しとる」 スバルとティアナが空間ディスプレイ越しにリィン試験官に敬礼を返している上空、 白い機体の幹部輸送用ヘリの側面のスライドドアを開け放して、陸士制服姿のはやてが 下の様子を眺めて微笑ましく笑みを浮かべる。 「はやて、ドア全開だと危ないよ。モニターでも見られるんだから」 そんなはやてに、後ろから別の女性から声が掛けられる。 「はぁい」と応えて顔を振り向かせたはやての前には、 艶やかな金髪を開け放たれているドアから吹き込む風に乱されぬ様に 右手で押さえている鳶色の瞳の美女が、二つ有る内の今のはやてから見て 奥側のシングルシートに着いていた。 彼女は、フェイト・T(テスタロッサ)・ハラオウン。 はやての十年来の幼馴染みで在り、今は時空管理局本局所属の執務官を務めており ━━そして、二人の共通のもう一人の親友と共に幼い頃から今に到るも仲良し三人組で 遣って来た内の一人で在る。 こちらは、はやてとは違う黒地に白ラインをあしらった次元航行士官の女性制服に身を包んでいる。 「それにしてもフェイトちゃんも何て言うか、忙しいんやねぇ」 直ぐ横手に有るボタンを押して開放していたドアを閉めたはやては、 振り返って自分のシートに着きながら軽く労う様にフェイトに話し掛ける。 「本当なら今頃はフェイトちゃん、空港にフェイトちゃんの呼んだ子達迎えに行ってた筈なんやろ?」 「うん、まぁ…そうなんだけれどね」 応じるフェイトは、少々困り気を交えた微笑みを浮かべてはやてに声を返す。 「……私が追っている次元犯罪者の捜査に関して、もう一人の捜査員から新しい進展の情報が 齎されたから至急地上本部に来て欲しいって連絡が来たから、何よりも優先して駆け付けたんですもの。 今から空港へ向かってもあの子達を長く待たせてしまって悪いわ。けど、丁度会えたはやてを通じて シグナムにあの子達の御迎えを御願い出来たのは幸運だったわ。有難う、はやて」 自分の席に着いて空間ディスプレイとホログラフ・コンソールを展開しているはやてに向けて、 フェイトは柔らかく微笑みつつ感謝の言葉を述べ、薄暗い席室内に唯一灯った空間ディスプレイや ホログラフ・コンソールからの照りを受けるはやてもそれに微笑みで返す。 「ええんよ。丁度殆んど同じ時間に、時空管理局の本局に遣いに出してた シグナムが帰りに乗る便が空港に到着するかんな。序での出迎え位、シグナムなら 連絡した機内で快く引き受けてくれたで。フェイトちゃんからの御願いやとも言うたら、 何や余計張り切って受けとった感じもしたけどなぁ」 その時のシグナムと云う人物との遣り取りを思い出したのだろう、 くすくすと思い出し笑いを洩らすはやて。 そんなはやての様子を見て少々きょとんとしながらも、気を取り直して はやてが開いた空間ディスプレイに顔を向けるフェイト。 「━━けど、あの子達が来る日時が決まってから此方の試験の開催日時が決まって、 その結果として偶然予定が重なってしまったから本当なら諦めてたこの試験に立ち会えたのは 都合が良くなったわ。あの子達にはこの後直ぐに会えるけれど、この試験は見逃したら 同じ事をもう一度━━なんて言えないからね」 先刻までのくすくす笑いを収め、ホログラフ・コンソールを操作して 地上のスバルとティアナを空間ディスプレイに映し出させたはやては、 その動画像に視線を注ぎつつフェイトに応じる。 「まぁ、その子達がこっち来る日程とこの試験の日程とは 別々んトコが決めてるさかいな、そう云う不都合な偶然が有ってもしゃあないわ」 困った様な微苦笑を浮かべるはやて。 そんなはやての様子を横目で認めつつ、手を伸ばしてホログラ・フコンソールを 操作して副情報を表示するサブの空間ディスプレイを数枚展開させながら フェイトははやてに話し掛ける。 「━━この二人が、はやての見付けた娘達だね?」 「うん。二人共、中々伸び代が有りそうな良ぇ素材や」 興味から生じる愉しみへの期待感を露にしつつフェイトに応えるはやて。 続けてフェイトがはやてに問い。 「今日の試験の様子を見て、行けそうなら正式に引き抜き?」 「う~ん…直接の判断は、なのはちゃんにお任せしてるけどなぁ」 「そっかぁ」 フェイトに顔を向けて少し考えながらの はやてからの応えに、簡潔に納得するフェイト。 そして、モニターとして稼動している空間ディスプレイに再び向き直り、 そこに映るスバルとティアナに視線を注ぎながらはやては嬉しげに宣言する。 「━━部隊に入ったら、なのはちゃんの直接の部下で、教え子になる訳やかんなぁ」 □■□■□ スバルとティアナが試験開始に向けて準備を進め、 はやてとフェイトがヘリ上からその二人をモニター越しに観察しているのと同じ時刻、 と或る廃ビルの一室では白地に紺ラインのアクセントを彩ったタイトスカート姿の 制服に身を包み、明茶色の長髪をサイド・ポニーテールにした一人の女性━━高町なのはが ぽつんと佇み、正面の大きな天窓から射し込まれる陽光の下で目の前に開いた空間ディスプレイの アイコンを操作して幾つもの何かをチェックして行く。 ディスプレイに映された情報群を見るに、それがスバルとティアナがこれから受ける 魔導師ランク昇級試験のコースやターゲットの最終確認で有ろう事は間違い無い。 リィンと共に今回の試験官を務める彼女としては、試験が滞り無く進むよう、それでいて 想定難易度に誤りが無い様に入念に黙々とチェックを進めて行く。 『━━These is no life response within the range. There is no dangerous object either. (範囲内に生命反応、危険物の反応は有りません)』 と、なのはの胸元から理知的で落ち着いた感じの電子音声が、 コースとなる廃棄都市内部の走査の状況をなのはに伝える。 『…Check of the course was finished.(コースチェック、終了です)』 「……うん、有難う、レイジングハート」 なのはの首から提げられた胡桃大の紅珠━━なのはのデバイスで在り、 なのはが魔法に目覚めた切っ掛けを与えてくれて以来から続く付き合いになる 相棒たる“レイジングハート”は、自身からの発光の明滅と陽光にその身を煌めかせつつ 走査完了をなのはに告げると、信頼篤い響きでなのはもレイジングハートに応える。 「━━観察用のサーチャーと…障害用のオート・スフィアも設置完了。 私達は、全体を見ていようか」 『Yes,my master.』 レイジングハートと打ち合わせをしながらも、これから試験を受けるあの二人が どの様に障害をクリアして行くのかを様々に想像して、なのはの口許に快く愉しげな微笑みが浮かぶ。 そして、モニターの画像を広範囲観察モードに調整しつつ、なのはの眼差しは スタート地点に立つスバルとティアナが映る一画面に自然と注がれる。 ━━だが、なのはとレイジングハートは大きな見落としをしていた。 二人はあくまで「試験コースとその周辺の地表部分」までしか走査しておらず、 また時空管理局仕切りの試験で有るのだからそれ以上への注意は意識過剰と思っていた。 その為、走査の目を向けなかった空間━━廃棄都市区画・地下水路に蠢く “害意”達の存在に気付けてはいなかった。 ……そして、運命の魔導師ランク昇級試験の開始が迫る━━。 戻る 目次へ 次へ
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第三話「混戦」 12月2日 1955時 海鳴市 市街地 時間は、なのはとヴィータが衝突する少し前に戻る。 宗介はゴーストタウンと化した市街地を混乱しながら走っていた。 (一体何が起こっている?) つい先ほど前まで辺りは人で賑わっていた。だが今はどうだ? 自分がよく知った中東の廃墟のように辺りは、がらんとしている。 さらに分からないのは護衛対象が空を飛んでいたことである。 (俺は夢でも見ているのか?) が、すでに自分の頬を三度もつねった。 これは夢ではない、現実だ。 仕方なく自分を信じて対象が飛び去った方向に走ってゆく。 「ケット・シー、聞こえるか?応答せよ」 別の場所からヴァーチャーを監視・尾行していた情報部員に通信を入れても応答はない。 通信機は先ほどから空しいノイズを垂れ流すだけだ。 (通信機の故障、いやジャミングされている?) 様々な可能性を考えているうちに、オフィス街に差し掛かった。 完全に対象を見失ったか? そう思っていると突如ビルの外壁が崩れ、巨人が現れた。 あれは・・・ 同日 2004時 海鳴市 オフィス街 敵に止めの一撃を刺そうと、アイゼンを振り下ろすヴィータはビルを揺らす衝撃にバランスを崩した。 「な、何だ!?」 突如背後の外壁が吹き飛び、巨大な手が出現する。完璧な奇襲をくらったヴィータは回避する間もなく その手に捕まってしまい遠くに投げ飛ばされる。そうして、初めて自分に起こったことに気付く。 ビルの三階ほどある高さの巨人が背後にいきなり現れたのだ。 マッシブなシルエットに灰色の装甲、頭部から伸びるポニーテールが異彩を放ち、禍々しい印象を与えていた。 腰に2本の大型ナイフが保持されている。 「何だ、こいつ?管理局の傀儡兵か?」 傀儡兵はゆっくりこちらを向き、大型ナイフ―――ヴィータは知らないがGRAW-3という 名称の30ミリ機関砲つきの単分子を構え、発砲。 ヴィータはすんでの所で回避に成功する。 いきなり警告なしの攻撃は管理局らしくない。そもそも質量兵器を使ってること自体あいつららしくない が、そんなことを考えているうちに敵の傀儡兵は砲弾をばら撒いてきた。 「く、一体なんだって言うんだよ!」 ビルの中で苦痛に喘いでいるなのは。リアクティブ・パージのおかげでダメージが 最小限になったとはいえ、背後の壁に衝突した痛みは小学三年生には耐え難いものだった。 なんとか立ち上がろうとしたところで天井の一部が崩れなのはの上に落ちてくる。 傷ついた体で避けることもできず、反射的に目をきつく瞑る。 ? だが、いつまで経っても来るはずの衝撃は来ない。 ゆっくりと目を明けると破片は緑と金色の波紋状の膜によって受け止められていた。 「ゴメン、なのは遅くなった。」 バリアを展開しながら女顔の少年ユーノは、なのはの肩に手を乗せた。 「ここまで来るのに手間取って」 黒い外套、金髪のツインテールの少女フェイト・テスタロッサは申し訳なさそうに言い バリアの角度を変え、少し離れた場所に建材を落とす。 「急になのはが住んでる地区に大規模な結界魔法が発生して急行したんだけど 結構離れた場所にいたから遅くなった。ゴメン。」 「ううん。来てくれて嬉しいよ。フェイトちゃん、ユーノ君」 「取り合えず、ここを出よう。また崩落が起きたら厄介だ。」 ユーノは、なのはを担ぎフェイトと共にビルから出る。 (フェイト、フェイト。あの傀儡兵、なのはを襲った奴に攻撃してるよ) 念話を使って、フェイトの使い魔であるアルフがここから少し離れた場所で起きている戦闘を伝えてくる。 傀儡兵は持っている銃剣を襲撃犯に発砲しており、そのせいで襲撃犯はなかなか攻撃のチャンスに移れていない。 脱出するなら今がチャンスだ。 「ユーノ、この結界から今すぐ転移魔法を使って脱出できる?」 「ちょっと待って・・・・・・駄目だ。出る分は、また別の転送魔法を編まなきゃいけないみたいだ。」 「どれくらい掛かりそう?」 「アースラのバックアップが無いから何とも言えないけど、20分以上かかるよ。 邪魔が入らなければの話だけど。」 「分かった。それまで私とアルフでなのはとユーノを守る。」 宗介は、それを見るとすぐ様物陰に隠れた。 (なぜヴェノムがここにいる?) そんなことを考えていたが、すぐさまマオに通信を入れる。 「ウルズ2、マオ聞こえるか?こちらウルズ7、応答せよウルズ2」 最初はノイズが走り、またも無反応に思われたが今度は繋がった。 『こちらウルズ2、どうしたウルズ7』 「市街地中心から少し離れたオフィス街でヴェノムが出現した。 俺の装備では歯が立たない。こっちに来てくれ。」 『何言ってるの?・・・・いや分かった、至急そちらに向かう』 最初は、冗談だと思っていたマオも通信の向こうから聞こえてくる機関砲の砲声を聞き それが紛れもない事実だと理解した。 『日本の市街地でASって、奴ら正気?この時間帯なら目撃者は膨大な数になるでしょうに』 「それは分からん、辺りには誰もいないんだ。それと敵の主武装はGRAW-3単分子カッターだ。 早く来てくれヴァーチャーが巻き込まれかねん。」 辺りは崩れたビルの破片で煙が立ちこめ、宗介はヴェノムが発砲している先に 何があるのか確認することはできなかった。 『分かった。ソースケ、アンタは私と交代よ。』 宗介の見立てでは、近くの河川を利用して全速力で移動すれば5分以内に来れるはずだ。 それまでASの注意を逸らしたいが敵の前に出るのは自殺行為だ。 おまけにこちらは、9ミリ拳銃と予備弾倉が3つ、手榴弾が3つ、クレイモア地雷が一つ アーミーナイフ、投げナイフと各種薬物だけだ。 これで、ASの相手は無理だ。 断腸の思いで宗介は対象を探し離脱する為、その場から離れた。 ヴィータは傀儡兵が放つ砲弾を回避するのに専念していた。 フルオートならば毎分300発、しかも音速並みの速さで飛来する砲弾だ。 当たれば痛いでは済まない。即座に血煙にされてしまうだろう。 今まで避けてこれたのは回避に専念してきた事と相手の狙いが甘い為だろう。 だが、その均衡も長くは続かなかった。傀儡兵が発砲した砲弾がヴィータの背後のビルに命中し 建材の破片がヴィータに降りかかってしまい足が止まってしまう。 その隙を突いて、傀儡兵は一瞬にして間合いを詰めてヴィータに切りかかる。 「しまっ」 回避も弾くことも間に合わない。ヴィータは目の前に迫る白刃を見つめるしかできなかった。 やられる。そう思った瞬間、目の前に白いジャケットを羽織った背中が現れ・・・ 「はああああ!」 凄まじい金属の衝突音と共に巨人の刃は弾かれる。 「レバンティン、カートリッジ・ロード」 『Jawhol(了解)!』 薬莢が排出され刀身が炎を纏い、現れた騎士はポニーテールを持つ傀儡兵に突進していく。 傀儡兵は、それを一度手の大型ナイフで受け止めたが刀身が溶けていくの見て後ろ跳びで距離を取った。 「縛れ、鋼の軛 !」 傀儡兵が跳んだ先に突然、白く発光する鎖が現れ傀儡兵の片腕を縛る。 すぐに引き千切ろうとするが、ザフィーラの鎖は異様に頑丈のようだ。 「どうした、ヴィータ。お前らしくない。」 「シグナム・・・。うっせーな、弾切れを待って反撃する予定だったんだよ。」 「そうか、それはすまなかったな。で、あれは一体なんだ?」 シグナムは鎖で腕を拘束された巨人を見る。 「知らねーよ、背後にいきなり現れて襲ってきた。」 「そうか。・・・アレの相手は私がしよう、お前はザフィーラと蒐集を急げ。」 ようやく鎖を大型ナイフで切り裂いた傀儡兵はザフィーラに発砲し、こちらを見る。 「分かったよ。」 「ああ、それと落し物だ。修復もしておいた。」 飛び去ろうとするヴィータにさっき落とした帽子が投げ渡し シグナムは傀儡兵に向かって突進した。 「来た。アルフ、迎撃いくよ。」 「あいよ、フェイト。」 飛んでくる紅い娘と褐色の男を迎え撃つ為バルディッシュに刃を発現させる。 相手は、あのなのはの装甲を破った相手だ。クロスレンジでの戦闘は避けたほうがいい。 時間稼ぎが第一目標であるのでフェイトはアークセイバーを放ち距離を保ちながら戦うことにした。 (アルフ、本来の目的は脱出までの時間稼ぎだからね?それと出来る限り相手の情報も集めとこう) (了解だよ、フェイト。) その言葉とともに空中戦が始まった。 傀儡兵の弾幕を切り抜けながらシグナムは敵に肉薄していた。 ヴィータの速さも決して悪くはないが、スピードで言えばヴォルケンリッターで一番はこの自分だ。 「はあ!」 シグナムは傀儡兵を縦に両断すべく、己の得物を振り降ろす。 傀儡兵はそれに反応し左手の大型ナイフで受け、そのままシグナムを押し飛ばす。 シグナムは後退し、正面から薙いでくる敵の刃に自らの剣を這わす。 火花が飛び散る、お互い立ち位置を変えず激しい攻防が続く。 突き、薙ぎなど様々な傀儡兵の攻撃にシグナムはレヴァンティンを這わせ、軌道を変える。 一息に一回の割合の応酬が二回、三回とスピードを上げていく。 (パワーでは、やはりあちらが上・・・だが小回りは自分のほうが上だ。ならば!) レヴァンティンからカートリッジをロードし、地面に炎を放ち土煙を巻き上げる。 その煙に紛れ背後からの一撃を加え、その攻撃は敵を真っ二つにし――――― しかし、そこでシグナムは目を疑う。 「なにっ!?」 レヴァンティンの刃が壁にぶつかった様に虚空で止り、逆にシグナムは弾き飛ばされた。 反撃が来る。シグナムは、そう思い身構える。 だが、追撃は来なかった。 傀儡兵はシグナムには興味を失ったかのように道路の先を見つめていた。 突如、何もないはずの空間から砲弾が飛び出してきた。 だが、またもや傀儡兵の前で攻撃は防がれ砲弾が弾け飛ぶ。 (なんだ?) そうシグナムが不思議に思っていると、インクが滲み出してきたように新たな巨人が姿を現した。 色は、目の前の傀儡兵と同じだ。スマートで華奢なシルエットをしているが力強い印象を見るものに与える。 新しく現れた傀儡兵は、こちらを見て一瞬呆然とした感じがしたが ポニーテールを持つ傀儡兵が攻撃の構えを執るのを見て、そちらに集中したようだ。 (どういうことだ、味方同士ではないのか?) シグナムは困惑するが、すぐに自分の目的を思い出す。 傀儡兵が自分達を邪魔しないのなら、蒐集を急ぐべきだ。 そう考え、ヴィータとザフィーラの援護に向かう。 上空の戦いを見ながら、なのはは自分の無力感に打ちひしがれていた。 今も、自分を倒した娘と戦っている親友のフェイトちゃん。転移魔法を編んでいるユーノ君、大柄な褐色肌の男を足止めしているアルフさん。 (私は何もできないの・・・?) レイジング・ハートは中破し、自分もボロボロ・・・でも何か、何かできることがあるはず 「なのは、敵の新手が来たみたいだ。二対三は流石のフェイト達でも不利だ。僕も戦闘に参加してくる。君は動かないで」 敵の来襲を察知したユーノ君が告げ、飛び立つ。 でも、ユーノ君は戦闘向きじゃない。私が何とかしなくちゃという気持ちに拍車がかかる。 そう思っていると、手に握っているレイジング・ハートがなのはに言う。 『マスター。スターライト・ブレイカーを撃ってください』 「それは・・・だめだよ。今、撃ったらレイジング・ハート壊れちゃうよ。」 『このままでは、ジリ貧です。状況を打破するには結界を破壊しなければいけません。』 確かにそうだ。相手には自らの魔力を爆発的に上げる何かがある。 下手をすれば、助けに来てくれた三人も自分の二の舞になってしまう。 だけど・・・・ 『私は大丈夫です。信じてください、マスター』 その一言が背中を押してくれた。そうだ、一緒に困難を乗り越えてきた相棒を信じなくてどうするだろうか? 今、この場を何とかできるチャンスがあるのは自分達だけだ。 「行くよ。レイジング・ハート!」 「Yes,master.」 (フェイトちゃん、ユーノ君、アルフさん、私がSLBで結界を破壊するから!) 他の三人はなのはの行為を心配するが、構わずチャージを開始する。 『10』 デバイスの先端にディバイン・バスター以上の魔力が集まりだす 『9』 自分の魔力だけに留まらず、周りの魔力も集める。相手もこちらの狙いに気付いたらしいが、みんなが決死の思いで足止めをしてくれている。 『5』 半年ぶりに撃つ分、制御は慎重に・・・だがダメージを受けてる分、前に撃ったときより負担が大きい。 『3・・・・3』 レイジング・ハートが壊れかかった声を出す。相棒のことを心配するが、レイジング・ハートは先を促す。 魔力は十分に収束し、後は発射するだけだ。なのははデバイスを振り上げる。 「スターライトッ!?」 最後の仕上げである魔法の名前を放とうとしたとき、それは思わぬ痛みによって止められた。 手だ。自分の胸から手が生えている。ホラー映画のワンシーンのような現実に眩暈を起こしそうになる。 その手には光る何かが握られていたが、もうそんな事を気にしている暇はない。 痛みに耐え完成した魔法を放つ為、レイジング・ハートはカウントを再開する。 『2・・1・・0』 「スターライト・ブレイカァァァァァ!」 自身最高の威力を誇る収束魔力砲を放ち、結界が破られるのを確認してなのはは気を失った。 前へ 目次へ 次へ
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ヴァイスサイド 魔法少女リリカルなのはA sカードリスト ブースター トライアルデッキ プロモーションカード 総評 ブースター 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 NA/W12-001 キャラ RR 黄 “お姉さん”アリシア 1/1 2500/1/1 《特徴なし》? NA/W12-002 キャラ RR SP 黄 “雷光”フェイト 3/2 9500/2/1 《魔法》? 《クローン》? NA/W12-003 キャラ R SR 黄 “ヴォルケンリッター”シグナム 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《武器》? NA/W12-004 キャラ R 黄 使い魔 リニス 0/0 2500/1/0 《使い魔》? 《動物》? NA/W12-005 キャラ R 黄 “強敵”シグナム 1/0 5000/1/0 《魔法》? 《武器》? NA/W12-006 キャラ R SP 黄 武人 シグナム 2/1 8000/1/1 《魔法》? 《武器》? NA/W12-007 キャラ R 黄 フェイト with バルディッシュ・アサルト 2/1 7500/1/1 《魔法》? 《クローン》? NA/W12-008 キャラ U 黄 剣の騎士 シグナム 0/0 500/1/0 《魔法》? 《武器》? NA/W12-009 キャラ U 黄 中学三年生のフェイト 0/0 1000/1/0 《魔法》? 《クローン》? NA/W12-010 キャラ U 黄 “友達”フェイト 1/0 500/1/0 《魔法》? 《クローン》? NA/W12-011 キャラ U 黄 ソニックフォーム フェイト 2/2 10000/2/1 《魔法》? 《クローン》? NA/W12-012 キャラ U 黄 “突貫”アルフ 2/2 7000/2/1 《使い魔》? 《動物》? NA/W12-013 キャラ C 黄 “フェイト・T”リーゼロッテ 0/0 1500/1/0 《双子》? 《使い魔》? NA/W12-014 キャラ C 黄 超アバウト アルフ 0/0 2500/1/0 《使い魔》? 《動物》? NA/W12-015 キャラ C 黄 戸惑うフェイト 0/0 3000/1/0 《魔法》? 《クローン》? NA/W12-016 キャラ C 黄 フェイトVSシグナム 1/0 4000/1/0 《魔法》? 《武器》? NA/W12-017 キャラ C 黄 戯れるフェイト&アルフ 1/1 7000/1/0 《クローン》? 《使い魔》? NA/W12-018 キャラ C 黄 優しい母親 プレシア 1/1 2000/1/1 《魔法》? NA/W12-019 キャラ C 黄 “八神家”シグナム 2/2 9000/2/1 《魔法》? 《武器》? NA/W12-020 イベント U 黄 CVK792導入 1/1 EV NA/W12-021 イベント U 黄 主への想い 1/3 EV NA/W12-022 イベント C 黄 怒涛の質問攻め 2/0 EV NA/W12-023 クライマックス CR SR 黄 雷光一閃 CX 1・炎 NA/W12-024 クライマックス CC 黄 理想との決別 CX 2 NA/W12-025 クライマックス CC 黄 シュツルムファルケン CX 1・風 NA/W12-026 キャラ RR 緑 アースラのNo.3 エイミィ 1/0 3500/1/0 《特徴なし》? NA/W12-027 キャラ RR 緑 名コンビ クロノ&エイミィ 2/2 8000/2/1 《魔法》? 《武器》? NA/W12-028 キャラ R 緑 はやて&すずか 0/0 500/1/0 《本》? 《動物》? NA/W12-029 キャラ R SR 緑 アリサ&ちびアルフ 1/0 5000/1/0 《動物》? 《使い魔》? NA/W12-030 キャラ R SP 緑 “友達”すずか 1/0 3000/1/0 《動物》? NA/W12-031 キャラ R SP 緑 執務官 クロノ 1/1 6500/1/0 《魔法》? 《武器》? NA/W12-032 キャラ R 緑 “友達”アリサ 2/2 8500/2/1 《動物》? NA/W12-033 キャラ U 緑 初めての学校 フェイト 0/0 2000/1/0 《魔法》? 《クローン》? NA/W12-034 キャラ U 緑 仕切り屋 アリサ 0/0 2000/1/0 《動物》? NA/W12-035 キャラ U 緑 マリエル・アテンザ 1/1 1500/1/1 《メガネ》? NA/W12-036 キャラ U 緑 仲良し四人組 2/1 4000/1/1 《魔法》? 《動物》? NA/W12-037 キャラ U 緑 未来を変える力 クロノ 3/2 10000/2/1 《魔法》? 《武器》? NA/W12-038 キャラ C 緑 エイミィ・リミエッタ 0/0 500/1/0 《特徴なし》? NA/W12-039 キャラ C 緑 中学三年生のアリサ&すずか 0/0 2500/1/0 《動物》? NA/W12-040 キャラ C 緑 “お兄ちゃん”クロノ 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《武器》? NA/W12-041 キャラ C 緑 優しい母親 リンディ 0/0 3000/1/0 《魔法》? 《お弁当》? NA/W12-042 キャラ C 緑 アリサ&すずか 1/0 4500/1/0 《動物》? NA/W12-043 キャラ C 緑 無類の甘党 リンディ 2/1 6000/1/1 《魔法》? 《お茶》? NA/W12-044 キャラ C 緑 読書好き すずか 2/1 8500/1/1 《動物》? 《本》? NA/W12-045 イベント U 緑 お宅訪問 1/0 EV NA/W12-046 イベント U 緑 遠い日の思い出 1/1 EV NA/W12-047 イベント C 緑 育んだ友情 2/2 EV NA/W12-048 クライマックス CR SR 緑 アルカンシェル CX 袋 NA/W12-049 クライマックス CC 緑 エターナルコフィン CX 2 NA/W12-050 クライマックス CC 緑 早く良くなってね♡ CX 宝 NA/W12-051 キャラ RR SP 赤 紅の鉄騎 ヴィータ 1/0 4500/1/0 《魔法》? 《人形》? NA/W12-052 キャラ RR SR 赤 “揺るぎ無い意志”なのは 3/2 10000/2/1 《魔法》? 《武器》? NA/W12-053 キャラ R 赤 中学三年生のなのは 0/0 500/1/0 《魔法》? 《武器》? NA/W12-054 キャラ R 赤 “再会”なのは&フェイト 0/0 2000/1/0 《魔法》? 《クローン》? NA/W12-055 キャラ R 赤 傷ついたなのは 1/1 5500/1/1 《魔法》? 《武器》? NA/W12-056 キャラ R 赤 闇の書の騎士 ヴィータ 2/1 7000/1/1 《魔法》? 《人形》? NA/W12-057 キャラ R SP 赤 なのは with レイジングハート・エクセリオン 2/2 7500/2/1 《魔法》? 《武器》? NA/W12-058 キャラ U 赤 なのはVSヴィータ 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《人形》? NA/W12-059 キャラ U 赤 ヴィータ&ザフィーラ 1/0 3000/1/0 《魔法》? 《使い魔》? NA/W12-060 キャラ U 赤 ユーノ・スクライア 1/1 5500/1/0 《魔法》? 《動物》? NA/W12-061 キャラ U 赤 後方支援 ユーノ 2/1 5500/1/1 《魔法》? 《動物》? NA/W12-062 キャラ U 赤 “八神家”ヴィータ 2/2 8500/2/1 《魔法》? 《人形》? NA/W12-063 キャラ C 赤 なのは&ユーノ 0/0 1000/1/0 《魔法》? 《動物》? NA/W12-064 キャラ C 赤 “ヴォルケンリッター”ヴィータ 0/0 1500/1/0 《魔法》? 《武器》? NA/W12-065 キャラ C 赤 ちびっこ ヴィータ 0/0 3000/1/0 《魔法》? 《人形》? NA/W12-066 キャラ C 赤 “高町なのは”リーゼアリア 1/0 3500/1/0 《双子》? 《使い魔》? NA/W12-067 キャラ C 赤 祝福するなのは 1/0 5500/1/0 《魔法》? 《武器》? NA/W12-068 キャラ C 赤 古代史学者 ユーノ 2/1 2500/1/1 《魔法》? 《本》? NA/W12-069 キャラ C 赤 手加減なし!なのは 2/1 8000/1/1 《魔法》? 《武器》? NA/W12-070 イベント U 赤 魔法訓練 3/1 EV NA/W12-071 イベント U 赤 はやてからの贈り物 1/1 EV NA/W12-072 イベント C 赤 超長距離砲撃 2/3 EV NA/W12-073 クライマックス CR SR 赤 エクセリオンバスター CX 扉 NA/W12-074 クライマックス CC 赤 I can be shot CX 2 NA/W12-075 クライマックス CC 赤 轟天爆砕 CX 2 NA/W12-076 キャラ RR SR 青 “管制人格”闇の書の意志 1/1 5000/1/1 《魔法》? 《本》? NA/W12-077 キャラ RR SP 青 マスター はやて 3/2 10000/2/1 《魔法》? 《本》? NA/W12-078 キャラ R 青 病室のはやて 0/0 2000/1/0 《本》? NA/W12-079 キャラ R 青 レティ・ロウラン 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《メガネ》? NA/W12-080 キャラ R SP 青 湖の騎士 シャマル 1/0 3000/1/0 《魔法》? NA/W12-081 キャラ R 青 夜天の王 はやて 2/1 2500/1/1 《魔法》? 《本》? NA/W12-082 キャラ R 青 “ヴォルケンリッター”シャマル 2/2 7500/2/1 《魔法》? NA/W12-083 キャラ U 青 はやての主治医 石田 幸恵 0/0 1000/1/0 《特徴なし》? NA/W12-084 キャラ U 青 “ヴォルケンリッター”ザフィーラ 0/0 1000/1/0 《使い魔》? 《動物》? NA/W12-085 キャラ U 青 盾の守護獣 ザフィーラ 1/0 4000/1/0 《使い魔》? 《動物》? NA/W12-086 キャラ U 青 中学三年生のはやて 1/1 2500/1/1 《魔法》? 《本》? NA/W12-087 キャラ U 青 “強く支えるもの”リインフォース 2/1 6000/1/1 《魔法》? 《本》? NA/W12-088 キャラ C 青 歴戦の勇士 ギル・グレアム 0/0 500/1/0 《魔法》? NA/W12-089 キャラ C 青 世界で一番幸福な魔導書 リインフォース 0/0 1000/1/0 《魔法》? 《本》? NA/W12-090 キャラ C 青 “八神家”シャマル 0/0 3000/1/0 《魔法》? NA/W12-091 キャラ C 青 リーゼアリア&リーゼロッテ 1/0 4500/1/0 《双子》? 《使い魔》? NA/W12-092 キャラ C 青 “八神家”はやて 1/0 5500/1/0 《本》? NA/W12-093 キャラ C 青 “八神家”ザフィーラ 2/1 1500/1/0 《使い魔》? 《動物》? NA/W12-094 キャラ C 青 仮面の戦士 2/1 8500/1/1 《双子》? 《仮面》? NA/W12-095 イベント U 青 闇の書の呪い 2/0 EV NA/W12-096 イベント U 青 旅の鏡 3/5 EV NA/W12-097 イベント C 青 守護騎士プログラム 1/2 EV NA/W12-098 クライマックス CR 青 癒しの力 CX 本 NA/W12-099 クライマックス CC SR 青 覚醒の時 CX 2 NA/W12-100 クライマックス CC 青 愛する者の為に CX 2 トライアルデッキ トライアルデッキ 魔法少女リリカルなのはA s 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 封入数 NA/W12-T01 キャラ TD 黄 戸惑うフェイト 0/0 3000/1/0 《魔法》? 《クローン》? 4 NA/W12-T02 キャラ TD 黄 剣の騎士 シグナム 0/0 500/1/0 《魔法》? 《武器》? 4 NA/W12-T03 キャラ TD 黄 フェイトVSシグナム 1/0 4000/1/0 《魔法》? 《武器》? 2 NA/W12-T04 キャラ TD 黄 優しい母親 プレシア 1/1 2000/1/1 《魔法》? 2 NA/W12-T05 キャラ TD 黄 戯れるフェイト&アルフ 1/1 7000/1/0 《クローン》? 《使い魔》? 2 NA/W12-T06 キャラ TD 黄 “八神家”シグナム 2/2 9000/2/1 《魔法》? 《武器》? 4 NA/W12-T07 キャラ TD 黄 ソニックフォーム フェイト 2/2 10000/2/1 《魔法》? 《クローン》? 2 NA/W12-T08 クライマックス TD 黄 シュツルムファルケン CX 1・風 2 NA/W12-T09 キャラ TD 青 世界で一番幸福な魔導書 リインフォース 0/0 1000/1/0 《魔法》? 《本》? 2 NA/W12-T10 キャラ TD 青 “八神家”シャマル 0/0 3000/1/0 《魔法》? 4 NA/W12-T11 キャラ TD 青 歴戦の勇士 ギル・グレアム 0/0 500/1/0 《魔法》? 2 NA/W12-T12 キャラ TD 青 “八神家”はやて 1/0 5500/1/0 《本》? 4 NA/W12-T13 キャラ TD 青 “八神家”ザフィーラ 2/1 1500/1/0 《使い魔》? 《動物》? 2 NA/W12-T14 イベント TD 青 闇の書の呪い 2/0 EV 2 NA/W12-T15 クライマックス TD 青 愛する者の為に CX 2 2 NA/W12-101 キャラ TD 黄 戦場の兄妹 1/0 5000/1/0 《魔法》? 《クローン》? 1 NA/W12-102 キャラ TD 青 はやて&シグナム 1/0 5000/1/0 《本》? 《武器》? 1 NA/W12-103 キャラ TD 黄 かけがえのない友情 なのは&フェイト 0/0 2000/1/0 《魔法》? 《クローン》? 2 NA/W12-104 キャラ TD 青 戦闘服 なのは&フェイト&はやて 2/2 8500/2/1 《魔法》? 《武器》? 2 NA/W12-105 クライマックス TD 青 スタンバイ・レディ CX 2 4 トライアルデッキ 魔法少女リリカルなのはA s PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY- 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 封入数 NA/W12-G01 キャラ TD 赤 クロノ・ハラオウン 0/0 1000/1/0 《魔法》? 《武器》? 2 NA/W12-G02 キャラ TD 赤 片時の夢 リニス 0/0 2000/1/0 《使い魔》? 《動物》? 2 NA/W12-G03 キャラ TD 赤 スクライアの子 ユーノ 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《動物》? 2 NA/W12-G04 キャラ TD 赤 夢の残骸 プレシア 0/0 2500/1/0 《魔法》? 2 NA/W12-G05 キャラ TD 赤 ストライクアーツ ヴィヴィオ 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《オッドアイ》? 1 NA/W12-G06 キャラ TD 赤 サポート役 アルフ 0/0 3000/1/0 《使い魔》? 《動物》? 2 NA/W12-G07 キャラ TD 赤 “時の操手”キリエ 1/0 4500/1/0 《魔法》? 《時間》? 2 NA/W12-G08 キャラ TD 赤 覇王流 アインハルト 2/1 2500/1/1 《魔法》? 《オッドアイ》? 1 NA/W12-G09 キャラ TD 赤 高速戦魔導師 フェイト 3/2 9500/2/1 《魔法》? 《クローン》? 2 NA/W12-G10 キャラ TD 赤 砲撃魔導師 なのは 3/2 10000/2/1 《魔法》? 《武器》? 2 NA/W12-G11 クライマックス TD 赤 さよならリニス CX 2 2 NA/W12-G12 クライマックス TD 赤 未来に帰る方法 CX 扉 2 NA/W12-G13 キャラ TD 青 “八神家”リインフォース 0/0 1500/1/0 《魔法》? 《本》? 2 NA/W12-G14 キャラ TD 青 双子の使い魔 リーゼアリア&リーゼロッテ 0/0 2500/1/0 《双子》? 《使い魔》? 2 NA/W12-G15 キャラ TD 青 天邪鬼 ヴィータ 1/0 1500/1/0 《魔法》? 《人形》? 2 NA/W12-G16 キャラ TD 青 参謀格 シャマル 1/0 3000/1/0 《魔法》? 2 NA/W12-G17 キャラ TD 青 “運命の守護者”アミティエ 1/0 4500/1/0 《魔法》? 《時間》? 2 NA/W12-G18 キャラ TD 青 寡黙な性格 ザフィーラ 1/0 5500/1/0 《使い魔》? 《動物》? 2 NA/W12-G19 キャラ TD 青 バトルマニア シグナム 1/0 6500/1/0 《魔法》? 《武器》? 2 NA/W12-G20 キャラ TD 青 砕け得ぬ闇 1/1 7000/1/1 《魔法》? 1 NA/W12-G21 キャラ TD 青 モード黒騎士 トーマ 1/1 7000/1/1 《武器》? 《本》? 1 NA/W12-G22 キャラ TD 青 魔導騎士 はやて 2/1 4500/1/1 《魔法》? 《本》? 2 NA/W12-G23 キャラ TD 青 闇統べる王 2/2 8000/2/1 《魔法》? 《本》? 2 NA/W12-G24 キャラ TD 青 星光の殲滅者 2/2 8500/2/1 《魔法》? 《武器》? 2 NA/W12-G25 キャラ TD 青 雷刃の襲撃者 2/2 10000/2/1 《魔法》? 《武器》? 2 NA/W12-G26 クライマックス TD 青 姉妹の和解 CX 2 2 NA/W12-G27 クライマックス TD 青 闇王復活! CX 本 2 プロモーションカード 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 NA/W12-106 キャラ PR 青 はやて&ヴィータ&シグナム 1/1 4000/1/1 《魔法》? 《本》? NA/W12-107 キャラ PR 赤 確かな想い なのは&フェイト 1/1 3000/1/1 《魔法》? 《クローン》? NA/W12-108 キャラ PR 赤 仲良し? なのは&ヴィータ 0/0 2000/1/0 《魔法》? 《人形》? NA/W12-109 キャラ PR 黄 狭間の夢 フェイト&アリシア 1/0 5000/1/0 《魔法》? 《クローン》? NA/W12-110 キャラ PR 赤 まっすぐな心 なのは 0/0 2000/1/0 《魔法》? 《武器》? NA/W12-111 キャラ PR 赤 ヴィヴィオ&アインハルト&キリエ 1/1 2000/1/1 《魔法》? 《オッドアイ》? NA/W12-112 キャラ PR 青 トーマ&リリィ&アミティエ 2/1 7500/1/1 《魔法》? 《本》? NA/W12-113 キャラ PR 青 -THE GEARS OF DESTINY- 2/1 2500/1/1 《魔法》? 《武器》? 「A s」はW-12となっているが、実際には11番目に発売されたタイトルである。(W-11はAB)。この逆転は、ヱヴァ(S-12)とミルキィ(S-11)でも見られる。 「StrikerS」に続き、トライアルデッキ・ブースターにアニメ絵(公式版権絵)が収録されなかったエキスパンションでもある。ただし後述の「なのはA s GOD」のカードは、同ゲームの書き下ろしという公式版権絵が用いられた。 「なのはA s GOD」トライアルデッキはヴァイス唯一、一般販売されなかった構築済みデッキである。(2015年現在)同名PSPゲームの初回特典として収録する為、単品として購入する事ができないが、公式にはPRカードではなく、通常のトライアルデッキからのカードとして扱い。 その性質上、このデッキはヴァイス初めての「封入されているカードは全てTD限定」のトライアルデッキである、さらに、トライアルデッキ初である、レベル3キャラが2種類付いてくる。
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「アルフさん、やっぱりうちらで何とか…」 「いや、大丈夫だよ!片腕が動けばバリアブレイクは使える!」 ビーの矢の麻痺毒で左腕を封じられ、それでも戦おうとするアルフ。腕に刺さった矢を抜き、バリアブレイクを構えた。 それを見たなのは達も、アルフの意思を無駄にできないと言わんばかりに、攻撃魔法やファイナルベントを構える。 大技に気付いたバズスティンガーは再び集まり、バリアを張った。 「はぁぁぁぁっ!!」 待ってましたと言わんばかりにアルフが突っ込み、バリアブレイクでバリアを破って離脱する。 そしてそれを好機と見て、三人分の大技が飛んだ。 「ディバイィィィーーーーーン…バスタァァーーーー!」 「フォトンランサー・ジェノサイドシフト!解き放て!」 『FINALVENT』 それぞれの大技がバズスティンガーに直撃し、そして消し飛ばした。 一週間後、OREジャーナル。現在冷房の修理中。 長時間フル稼働にしていたせいかエアコンが壊れ、真司が修理しているところのようだ。島田が押さえているとはいえ、今にも崩れそうなバランスの悪さだ。 …ちなみに現在は6月の終わり頃である。 「任せとけって言ったじゃない…」 「任しといてくださいよ」 島田の悪態に、真司が言い返す。 「真司~…まだか~…?」 涼みに来ていたヴィータが聞く。が、修理ついでにフィルター掃除もしているので、時間がかかる。 ちなみにヴィータはあまりの暑さにすでにグロッキーだ。 「フィルター掃除もやってるし、こりゃもう少しかかるな… っていうかヴィータ、ここは涼む場所じゃないんだぞ?」 「えー、別にいいじゃねーか」「そうそう、硬い事言わずに涼ませてあげれば?」 ヴィータと島田の同時攻撃。真司は反論できない…というか、社会人ならこれくらい反論してみせろ。 と、ここで大久保が「暑ちい…」と言いながら入ってくる。 「あ、おはようございます」 島田が大久保に近寄りながら挨拶する。 そのせいでバランスが崩れ、真司が転倒。島田の肩を踏み台に空中で一回転。そして大久保の机に着地。 見事な宙返りだ。大会とかなら10点は堅い。 …ここでフィルター掃除のホコリを入れていたバケツが落下。落下点にはヴィータが。 ヘディングでバケツを弾き飛ばした。軌道上には真司の後頭部。当然のごとく直撃。そしてK.O. 「おい令子、ちょっとこっち来てくれ…そりゃ!」 頭から崩れ落ちる真司を無視し、令子に写真を見せる。暑苦しい男の写真だ。 「やだもう編集長、この暑いのにそんな暑苦しいもの見せないでくださいよ…」 令子はあからさまに嫌悪感を見せる。言葉にも出しているが、暑いときに暑苦しいものを見せられて参っているようだ。 「…今、一瞬見たよな?この暑苦しいの一瞬見たよな?」 「え?ええ…」「よし終了。忘れろ」 大久保はそう言うと、さっさと写真をしまった。 「そ、それ見合い写真d「シャラップ!忘れろ」 駆け寄ってくる島田を黙らせ、写真についての説明をする。 「知り合いにどーしてもって頼まれてな、見せるだけ見せるって約束しちまったんだよ。 だがまあ、これで約束は果たした。忘れろ。記憶から消せ。忘却しろ」 「わ、私やりたい!私やる!」「はぁ!?」 島田がそう言って写真をひったくろうとするが、大久保が止め、諭す。 「お前な、見合いの意味分かってんのか?にらめっこじゃねえんだぞ?な?」 「でも試しに一度くらい…ブツブツ」 最後の方はブツブツとしか聞こえないくらい小さい声だった。 「やってみようかな、私…」「はぁ!?」 今回の大久保は驚き役のようだ。さっきから驚いた声を上げている。 「ほら、何事も経験だって編集長いつも言ってるじゃないですか。 見合いの経験がいつジャーナリストの仕事に役立つかもしれないですし」 「いや、そりゃそうだけどな…」 大久保たちを尻目に、ヴィータが真司の頭に氷袋を当てている。 「お前らのびてる真司は無視かよ」 第二十話『現れる戦神』前編 とまあ、そんなこんなで見合い当日。見合い相手の倉井忍は黙々と料理を食べている。 …何も話さないこの空気に耐え切れず、令子が口を開く。 「あの…ご趣味は?」 「そんなこと聞いてどうするんです」 倉井がぴしゃりと言葉を止めさせる。 「貴方のような女性が、僕なんかに興味を持つはずが無い」 「そんな事は…」 「では私と付き合いたいと?私と結婚したいとでも言うんですか?」 倉井がまくし立て、令子に詰め寄る。 「貴方は遊び半分に見合いをして、相手の気持ちを考えていない! 傷つく男だっているんです…!」 「…ごめんなさい」 その後、倉井は泣きそうな目で、じっと睨みつけるかのように令子を見ていた。 その日の夕方、令子はカレーパンを食べながら帰宅していた。 「いい男、いないかな…」 ふと、背後からの気配に気付き、振り返る。だが、誰もいない。 気のせいかと思い、再び家へと歩を進める。だが、その後もその気配は存在していた。 「ストーカー?」 「うん、多分。なんか感じるの。こう、なんか変な…」 見合いからさらに数日後、OREジャーナル。仕事の休憩時間にみんなでアイスを食べている。 何故かはやてとヴィータも一緒だ。っていうかあんたら何やってんだ。 …ちなみに冷房は先日の一件で結局直らず、修理業者に修理を頼んでいる。代用品は扇風機だ。 「それってもしかして、こないだの見合い相手じゃねーか?ふられた腹いせってことでさ」 「思いつきでそういう事言うんじゃないわ。私の勘違いかもしれないし…」 「いや、その人が怪しいって思うのは私も同じや。令子さん隠れファンも多そうやし…」 思い思いにストーカーの正体を考える一同。 「あたしもー、前に何度かストーカーに遭ったことがあってー」 対抗心を出したのか、島田が似たようなことを言い出すが… 「勘違いです」「勘違いやな」「勘違いだな」 一斉にバッサリ。島田は気を悪くしたのか、真司たちを睨む。 「とにかく、尊敬する令子さんの為だ。俺が令子さんを守ります。必ず、いやいや絶対」 この直後、何故か全員同時に冷たいものを食べたとき特有の頭痛が来た。何というナイスタイミング。 その晩もまた、令子は何者かにつけられていた。 あくびをしながら帰る令子に迫る影。だが、その影は――― 「捕まえた!」 ―――横から現れた真司に組み付かれた。 そのまま押し合い、へし合い、取っ組み合い。 「このヤロ、逮捕だ逮捕だ!令子さんつけ回しやがって!あ゛ッ!!」 喧嘩の最中、真司は電柱に頭を強打。そのまま意識を手放した。 最後に見たのは、花束を持った吾郎だった―――――― 数時間後、北岡弁護士事務所。 「ギャーーーーーー!!」 悲鳴とともに真司が目を覚ます。北岡と吾郎もその声に驚いたようだ。 「なっ、何寝ぼけてんだよ!」「え、あ…あれ?」 ようやく真司の目も覚めたようだ。 「おい、それよりどういうつもりよ? 吾郎ちゃんにいきなり襲い掛かったそうじゃない。何考えてんだよ」 その言葉で、気を失う前のことを思い出す。 そうだ、令子を守るために道中でストーカーを待ち伏せていたのだ。 そして吾郎が迫ってきた。ということは吾郎がストーカーだ。それが真司の結論だ。 「それはこっちのセリフだよ!このストーカー野郎!」 「は?」 真司のあまりの言い草に、北岡も吾郎もあっけにとられている。 「ストーカーだよストーカー! こいつはな、ここ最近ずっと令子さんのことつけ回してたんだよ!ったく、危ねえ真似しやがって」 刹那、大爆笑が巻き起こる。 「吾郎ちゃんはストーカーじゃない。俺に頼まれて花束を渡しに行ってただけだ」 「え?ってことは…!!」 「桃井令子か?さっき会った。少し様子が変だったから後を追ってみたんだが…」 「それじゃ遅いんだよ!何で送ってあげなかったんだ!」 先ほどのやり取りの後、令子のマンションへと向かった真司、北岡、吾郎の三人。だがそこには令子の姿は無く、代わりに道に令子の鞄が落ちていた。 誰かの所に行ったのかと思い、知り合いに連絡を取った。それにより蓮が令子に会ったということが分かる。 そして令子のマンション前で現在喧嘩中である。理由は少し前の会話文の通りだ。 と、そこで北岡が喧嘩を止める。 「オイオイオイオイ、よせって。いがみ合ってる場合か」 時が止まる。3秒ほど。 「…何よ?」 「いや、まさかお前が喧嘩を止めるとはな」 そういえば。北岡はそういう事をしないタイプの人間なのに。 思いがけない行動に、真司も少し感動しているようだ。 「こんな事で感動してる場合か。それより城戸、お前ストーカーがどうとか言ってたが、心当たり無いのか?」 「そうだ…ストーカーだよ!」 「令子さんが…見合い…」 「ああ…もちろん冗談半分だったけどさ、多分その男がふられた腹いせに令子さんを…」 帰路につきながら、真司が蓮と北岡に事情を説明していた。 令子が見合いに参加したこと、その見合いが御破算になったこと、そしてその日以来令子がストーカーにつけ回されていることを。 …と、ここで真司があることを思い出す。 (わ、私やりたい!私やる!) そう、見合いの数日前、島田がその話に食いついたことだ。 真司はそれを利用し、一計を案じた。 「そうだ…もう一回見合いを仕組めば!」 「罠を張るっていうことか」「そうだよ!」 「なるほどな、見合い相手が犯人なら、有効な手かもしれないな。 お前よくそんなの思いついたな…」 「お前ら…今まで俺のことバカだと思ってたろ?」「違うのか?」 どうやらこの二人の中では、『真司=バカ』でイメージが定着しているようだ。 「と、とにかく…令子さんを救出するまで、とりあえずライダーの戦いは中止ってことで、な?」 「…ま、しょうがないな。でも勘違いするなよ?別に友達になる訳じゃないからな?」 「当たり前だ」 とりあえず蓮も北岡も真司の案を飲んだようだ。 とにかく、これでちょっとした同盟が出来上がった。と、その時。 「話は聞かせてもらったわ」 聞き覚えのある、何者かの声。振り向くとそこにシャマルがいた。 「シャ、シャマルさん、何でこんなとこに…」 「暑いからアイスでも食べようってことになって、それで買いに行く人を決めるのにジャンケンをしたんだけど…」 「なるほどな。お前が負けて、今買って帰る途中ということか」 「ええ、そういう事よ」 確かにシャマルの手元にはコンビニ袋。煙が出ているところを見ると、ドライアイスも入れてもらったのだろう。 「それはともかく、令子さんがストーカーにさらわれたっていうのは本当?」 「あ、ああ。本当だけど」 「…なら私も手伝うわ。メンバーは多い方がいいでしょう?」 この後シャマルや蓮が帰宅後、高町家・八神家の面々に話し、その結果みんなで事に当たるという予想以上の大事になった。 そして見合い当日。ちなみに仕掛け人は島田だ。 「あなたにはシンパシーを感じます…本気ですね?この見合い」 島田はそれを無視するかのように酒を飲む。 その頃外では… キィィィン… 例の金属音が鳴り響く。発信源は北岡の車だ。 塀によじ登って見ている真司はその音に気付くが、すぐに消えたことから気のせいと断じてしまう。 「様子はどうなの?」 なのはが真司に近寄り、中の様子を聞いている。 ちなみに今日は土曜日なので学校は休みだ。ゆとり万歳。 「え?ああ。見るからに怪しい男だね。絶対あいつが犯人だな」 と、そこまで言ったところで中から人が出てくる。 それに気付き、塀から手を離す真司。怪しまれないようやりすごす。 その頃中では。 「ったく、何が見合いだよ。編集長も編集長でさあ…」 もはや見合いなどではなく、ただの酔っ払いの飲み会だ。 その夜、帰り道にて。 「見合いが何だってんだよ…ああ、暑ちぃ…」 グチをこぼし、缶ビールを飲みながら帰路に着く島田。それを影から見る3つの影。 (こちらA班、異常無し) (B班了解。こちらも異常無し) (C班了解、同じく異常無し…主はやて、この口調は何とかならないのですか?) (別にええやろ。気分の問題や。気分の) (気分の…ですか) (シグナムさん、あんまり気にすると肩凝りますよ?) このどこぞの諜報部隊のような会話、これは先日の一件の際にメンバーが一気に増えたため、チームに分けての行動となった結果である。 各班の編成は通信役の魔導師一名以上を含む4名の編成で、今も各所から見張っている。ちなみにメンバーはこうだ。 A班:秋山蓮、高町なのは、神崎優衣、ヴィータ B班:城戸真司、八神はやて、リィンフォースⅡ、手塚海之 C班:北岡秀一、シグナム、由良吾郎、シャマル という編成である。ちなみにザフィーラは留守番だ。なお、なのはは親の許可をもらっているので多分問題は無い。 (でも意外よね。まさか北岡さんが令子さんのこと…) (え?シャマル、それほんまなん?) (…確かにな。まあ、そうでもなければ北岡が協力するとも思えんが) (*1)) この一件で北岡の想い人が発覚したようだ。 ちなみになのは・ヴィータ・リィンのお子様トリオは話の内容を理解できていないらしく、疑問符を5つほど浮かべている。放って置けばまだ増えるだろう。 「なのはちゃん…なのはちゃん!」 「ふぇ?な、何ですか優衣さん…」 優衣によって現実へと引っ張り戻されるなのは。どうやら聞き入っていたらしい。その証拠に、さっきからの優衣の声にも気付いていなかった。 「島田さんがいないの…多分、島田さんもさらわれたんだと思う…とにかく他の班のみんなに連絡して!」 「はっ、はい!」(こちらA班、異常発生!) 戻る 目次へ 次へ